毎日ダイエット

ダイエットの備忘録

いい天気の常磐道

常磐自動車道を走った。
宮城県の山元インターチェンジから、埼玉県の三郷インターチェンジまで。
惜しい、もう少しで全線走破だった。
常磐道は今年3月1日に全線開通した。
本当は2011年頃に全線開通する予定だったが、東日本大震災で延期された。
今年の3月、一番最後に開通したのが、浪江ICと常磐富岡ICの区間。
その少し前の2月22日に常磐富岡ICと広野ICの通行止めが解除されている。
福島県広野町、富岡町、浪江町、そして福島第一原子力発電所がある大熊町、いずれも原発事故で多大な被害を被り、未だにそれは続いている。
開通した常磐道はその町の上を通り抜けている。
常磐道は埼玉県から千葉県、茨城県を通り、福島県宮城県と続く。
首都圏と仙台が繋がりますをキャッチフレーズに仙台市のお隣、亘理町まで延伸した。
私が走った通りで北方向から言うと、亘理町の隣り、山元町のインターチェンジから乗り、東京方向へ向かった。
ここから茨城県くらいまでは基本対面通行で一車線区間が多かった。
福島県の相馬に入ると、南相馬鹿島SA。休憩所だ。
次の休憩所、ならはPAまでは50㌔もある。
通常の高速道路から考えると異常に長い距離といえる。
トイレに寄ろうと南相馬鹿島SAへ立ち寄った。
ガソリンスタンドとトイレだけが使えるようになっており、レストランや商業施設はまだ開業していない。
後で調べたら4月25日オープン予定だそうだ。GWには間に合わせたいのだろう。
立て看板がいくつか立っており、線量のモニタリングポストの位置や、この先のエリアで事故や故障が起きた場合、どうすればいいのか、細かく書いてあった。
少しドキドキしながら、車に戻った。
エアコンを内気循環にし、走行再開。
南相馬ICを過ぎると、路肩に線量表示の電光掲示板が0.2μSv、0.7μSv、1.2μSvと上がっていく。
電光掲示板が5.2μSvまで上がった地点。224キロポストの看板があった。
後で地図で確認すると、およそその辺りの右の右の海沿いに福島第一原発がある。
この辺りをピークに線量はまた下がっていった。
鳥が鳴いていて、桜が咲いていた。いい天気だった。
道路下を見ると、瓦が落ちてガタガタになったままの屋根や、ビニールシートが被ったままの
屋根の家が目に付いた。
4年前の地震の被害がそのままになっている。
南相馬辺りまでは、走る車を時折目撃できたが、浪江に近くなるにつれ人けがなくなり、
どう見ても長い間無人と思われる家々が目に入った。
富岡辺りから、ぐんと目に付きだしたのが、黒い袋の塊だ。除染土を袋詰めしたものだろう。
空き地に、小山の上に、家の庭先に、至る所に大量の黒い土嚢袋が積み上げられている。
異様な光景だった。まるで墓標かなにかのようにも見えた。
集積所にしているのだろうか。大きな空き地にそれはそれはすごい量の除染土の袋が集まっていて、
真ん中には「負けるな、広野町」の大きな立て看板。常磐道を走る車に見せているとしか思えなかった。
何にも変わっていない。何にも終わっていない。なんか泣けてきた。
広野ICには「Jヴィレッジ」を案内する看板。
平時はサッカー場として使われるが、非常時には東電の前線基地となる施設。
まさか本当にその為に使われる事になるとは思わなかった人も多いと思う。
時速70㌔で通り抜け、ならはPAへ。
無人の休憩所で、トイレと自動販売機があるだけだ。
なんともいえない気分になった。暖かくいい天気で、のどかな福島の自然が
より一層その嫌な気分を増幅させた。
そのまま車を走らせ、いわき四倉PAに到着。
ここは人がいる。普通に車がたくさん停まっていて、売店があり食堂があった。
「海の駅」と幟が立っていた。お魚を売りにしているらしい食堂で、お刺身定食を食べた。
鰹・鰤・鱸(スズキ)・鯛のお刺身が盛ってあり1000円でお釣りが来た。
福島沖で獲れた魚なのだろうか?美味しかった。
私の車は高い線量の中を通り抜けた。
そんな一過性のものは大した事ないと思っている。
0.2μSvから5.2μSvに上昇した事で驚いたが、そもそも0.2μSvという値も高い。
放射性物質が漏れ出していないような地域の場合、空気中の線量は0.03とか0.05μSv程度らしい。
5.2μSv。通常の500倍である。
福島県はいまだにとんでもない事になっていると思った。
それにしてもお刺身美味しかった♪

4/16に食べた物
朝:青汁・ミネストローネ・ライ麦パン・クリームチーズ・ハム・おから・玉子焼き・ヨーグルト・
サラダ(レタス・きゅうり・人参)
昼:刺身(鰹・鰤・鱸・鯛)・白米・味噌汁・カボチャサラダ
夜:鰹のカルパッチョ・レタスサラダ・筍土佐煮